筆者がソウルの現地会社で働いていたときに経験した、ビジネスマナーの日韓の違い。
これが、びっくりするほど全然違うんです!
今日は特に私がカルチャーショックを受けた、敬語に対する日本人との考え方の違いと、それにまつわる韓国語をご紹介します!
ビジネスの場で、韓国語で挨拶する際の基本

まず、韓国語で挨拶する際にとても便利なのが、基本中の基本「アンニョンハシムニカ」です。
안녕하십니까
(読み)アンニョンハシムニカ
(意味)こんにちは
韓国語を勉強したことがない方でも「アンニョンハセヨ」は聞いたことがあると思います。
韓国では目上の方を敬う習慣が日本よりもとても強いため、ビジネスの場では特に、より丁寧な「アンニョンハシムニカ」を使うことが重要です。
発音のポイントは「ム」の音です。
日本語のカタカナのようにはっきりと発音せず、口を閉じる程度にすると、よりネイティブに近づきます。
また、意味は「こんにちは」と書いていますが、韓国の方は朝昼晩、いつでも挨拶にこの表現を使いますので覚えておくと便利ですよ♪
そして、もうひとつ使える表現がこちらです。
처음 뵙겠습니다
(読み)チョウム ペッケッスムニダ
(意味)はじめまして
こちらも、堅い表現ですのでビジネスで初対面の方に会った時に最適な表現です。
韓国語での挨拶する際、ビジネスの場では相手の呼び方が重要!

韓国のビジネスマナーって日本と全然違うんですよ。
知らずに韓国人とお仕事をするのは、私の経験上、かなり危険です。
ちなみに私の韓国での初めてのビジネス上での失敗は、飲み会でのマナーなんです。
日本では上司のグラスのお酒が少なくなったら、お酒を継ぎ足しますよね?
韓国では、まだ少しでもお酒が入っているのに入れようとすると、「つぎますから、ぜんぶ飲んでください。」という命令の意味になってしまいます。
私はこれを、自分の歓迎会で社長にしていまいました。汗
外国人、ということで許してもらいましたが、勉強不足だなぁと反省した出来事でした。
韓国では、お酒は目上の人が目下の人につぎますので、気を使ってついであげなくて大丈夫です。
お酒をついでもらうときは、グラスを両手で持ちましょう。
逆に、お酒をつぐ場合は、右手で瓶ビールなどを持って、左手は右手の肘に添えます。
また、目上の方の前で飲むときは、横を向いて口を隠して飲んでくださいね。
いくら呑みの席でタバコを吸いたくなっても、上司の目の前で吸うのは厳禁です!
失礼に当たりますので、我慢してください!!
前置きが長くなってしまいましたが、韓国語で挨拶する際に抑えておきたい相手の呼び方をご紹介します。
韓国では目上の人を敬う習慣があり、社内の人でも社外の人であっても、相手が年上であれば、「フルネーム+肩書き+ニム(様)」と呼びます。
例えば「イ・ビョンホン課長」であれば「イビョンホン クァジャンニム」となります。
では、使えそうな役職名をいくつか挙げますね!
・사장님
(読み)サジャンニム
(意味)社長様
・과장님
(読み)クァジャンニム
(意味)課長様
・부장님
(読み)プジャンニム
(意味)部長様
・차장님
(読み)チャジャンニム
(意味)次長様
・팀장님
(読み)ティムジャンニム
(意味)チーム長様
・매니저님
(読み)メニジョニム
(意味)マネージャー様
韓国語でビジネスするには飲みニケーションが必須?

韓国でビジネスを成功させたいなら、飲み会は必須だと言えます。
というのも、韓国では食事を共にすることをとても大事にするんです。
筆者が不思議に感じたのは、会社で昼食をとるときに、ひとりで食べるひとが誰一人いなかったことです。
日本人の私としては、仕事で1日一緒なんだから、食事くらいは一人で・・・と思うのですが、韓国ではひとりで食事をするのはとても寂しいことで、特に会社では団結力のない人だと思われる可能性があります。
ですから、韓国でビジネスチャンスを掴みたいときは、食事を共にする機会を作るとスムーズに行く可能性がありますよ!
ここで大切なポイントは、韓国では年長者が会計する、ということです。
韓国には割り勘の文化はありません。
おごって頂ける場合はありがたく受け入れ、次回の飲み会代を負担するか(次の約束をする絶好のチャンスです!)、若しくは2件目のバーやカフェ代を負担するのがスマートです。
まとめ
1.「アンニョンハシムニカ」は朝昼晩いつでも使える万能の挨拶!
2.ビジネスの場で相手の方を呼ぶときは、「フルネーム+役職+ニム(様)」を使う!
3.飲み会でビジネスチャンス拡大?!
相手の文化を知ることで、相手の心を開き、より親密になることができます。
ビジネスの場で韓国語を使う場合は、言葉だけでなく、態度や風習も理解しておくと心が通じるはずです!
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